2009年09月10日

第六巻拾七回  ある作品を廻っての愚考・2

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仇花の記憶~ショタやおい雑話~

第六巻拾七回  ある作品を廻っての愚考・2
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御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
さて、つらつらと綴って参りましょうか。

今回は6月に配信した第11号と同趣向で、海外
から翻訳されて本邦の流通ルートに乗ったある
BoysLove漫画作品を読みながらつらつら筆者の
考えを綴ってみたいと思います。

今春ソフトバンク・クリエイティブがアメリカ
のMANGA出版レーベル・TOKYOPOPと提携して邦訳
刊行した作品群の中にBoy'sLoveに相応する作品
が一作混じっておりました。
ピンクサイコ~ヒース&ネイラ~作「イン・ジ
・エンド~最果ての二人~」です。

イン・ジ・エンド ~最果ての二人~ (Global Manga Series 12)

イン・ジ・エンド ~最果ての二人~ (Global Manga Series 12)

  • 作者: ピンクサイコ -ヒース&ネイラ-
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2009/04/23
  • メディア: 単行本



その当時ピンクサイコ[PINK PSYCHO]と言うユニ
ット名にピンと来なかった方も、ユニットの構
成員・ネイラ[Nheira]の名を確認した瞬間ピン
と来られた様子でした。
残念ながら筆者は本書が刊行されると言う情報
を掴んだ時点ではユニットについても彼につい
ても一切知らず、インターネット上から情報の
断片を集めると言う次第でした。
その過程で言い知れぬ違和感を抱いたのですね。
当時本書を紹介する文言についての印象を言え
ば、耽美と退廃を匂わせそれについての憧れを
煽り立てようとする様な…まあ、あざといもの
でした。

LIBERTY (Nanaブックス)

LIBERTY (Nanaブックス)

  • 作者: Nheira ネイラ
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2008/04/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



Nheiraの単著「LIBERTY―腐敗からの解放―」も
表紙だけを観れば所謂ヴィジュアル系ロックの
要素を更に煮詰めた印象を与える様なものであ
り、イメージだけで作品を語りたい方にとって
は格好の決め付け材料ではなかったかと愚考し
ます。筆者も一歩踏み込まなければそう言うイ
メージの罠に陥っていたでしょう。「イン・ジ
・エンド」邦訳版の表紙も耽美と退廃と言うイ
メージから汲み取った様な色彩を帯びておりま
したし。
しかしながら原著に当たるドイツのTOKYOPOPか
ら刊行された「In the End」の表紙からは耽美
と退廃は窺えない。英訳に当たるTOKYOPOP版は
その表紙を踏襲したものであるから全く同じく
で、むしろ昨今の鬼畜ものに相当するのではな
いかと言う雰囲気で登場人物がじゃれ合ってい
ると言う図柄。
で、違和感を解決する為にはとりあえず原著も
読むべき単著も読むべきと考え手配し、とりあ
えず「LIBERTY」邦訳版と「In the End」TOKYO
POP版[英訳]に目を通した訳です。

In The End Volume 1

In The End Volume 1

  • 作者: Pink Psycho
  • 出版社/メーカー: TokyoPop
  • 発売日: 2008/02/12
  • メディア: ペーパーバック



そこから得た結論は、Nheiraが生み出す作品は
耽美と退廃の要素を感じさせるかも知れないが、
彼自身は至って健全で意欲旺盛な創作者であり
表現者である、と言うものでした。
少なくとも「In the End」英語版に目を通して
戴ければ筆者に少し共感して戴けるでしょう。
構成員・Heath&Nheiraによって描かれた後書き
から浮かぶNheira像はお茶目なロック小僧です
から。
PINK PSYCHOの残る構成員・Heathについて語ら
れた場が殆ど存在しない為にNheiraの作品の表
面から掬い取られただけの印象が余計前面に押
し出されるのやも知れませんが。

さて、現在PINK PSYCHOはユニットとしては活動
しておらず、Nheiraが単独でMANGA作家として活
動しております。過日開催のコミックマーケッ
ト76にもサークル参加していましたね。
PINK PSYCHO、そしてNheiraのケースはLEE YOU
-NG-HEE/李英姫のケースとは違い、その気にな
れば本人から発信する情報を把握出来ます。
実際Nheiraは日本版の公式サイトでも邦訳され
た同人誌を通販してくれているし、ブログでも
ある程度彼を知る為の情報を日本語で発信して
くれています。
そこまでのお膳立てがあるのですから、印象の
みの食わず嫌いは一端横に措いて彼の作品の内
容を味わってみるのも良いでしょう。
彼の存在は、MANGAが進化し拡散しそして還って
来た事の一例だと筆者は愚考します。
彼の存在がこれからのYAOI或いはBISHONEN作品
の本邦における進路を拓く端緒となれば、と他
力本願と自嘲しつつも願ってしまいます。
世界にも佳作があるのに、言葉の壁があると言
うだけで知らずに見過ごされてしまうのはなん
か悔しいじゃないですか。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて
戴きます。

ここで一つ喧伝を。
来る9月20日(日)、大阪・シキボウホール7階
大ホールにて開催されるショタオンリーイベン
ト・CUTE☆7にて『ショタコンのゆりかご』冊子
増補改訂版を頒布させて戴く運びとなりました。
今迄同様無償頒布形式となります。

今回も頒布のお誘いを下さいましたCUTE☆事務
局様、誠に有難うございました。

『ショタコンのゆりかご』冊子増補改訂版
二冊分冊・B5版・オフセット版

本編:縦組三段・表紙除く本文16頁・無線綴
【黄色表紙】

資料附表:横書・表紙除く本文8頁・無線綴
【橙色表紙】

無償頒布。

お気軽に御高覧戴けましたら幸いです。
また、当日筆者は創作サークル『三朗佐』構成
員としても参加しております。
そちらもよろしければ御高覧下さいませ。

では次号配信まで、御機嫌宜しゅう。

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Nheitra公式サイト
http://nheira.jp/
(ブログも連結)

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仇花の記憶~ショタやおい雑話~
第六巻拾七回 2009.9.10発行
posted by 葡萄瓜XQO at 07:43| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバーより | 更新情報をチェックする
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