2011年02月14日

第八巻参回  妄想は誰が為に(20110210)

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仇花の記憶~ショタやおい雑話~

第八巻参回  妄想は誰が為に
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**第七巻弐拾号より横幅を
        若干拡げて配信しております**

御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
さて、つらつらと綴って参りましょうか。

やおい・ショタ・ボーイズラブ作品が商業流通に安定
して乗る様になって幾久しゅうございますが、作品
を評する際の物差しは未だ流動的に混在していると
筆者は体感します。
ショタの場合はそれでも一応は何故かと言う理由の
見当がつきます。つまり作品が時に鑑賞対象ではな
く発散の道具として用いられ、その場合の評価も普
通に述べられるので平均値が定め難くなるのだろう
か、と。
更に言えば作品の分類に於いても明確な基準点が無
く、またそれを示そうとの試みなしにフィーリング
でフォルダ分けをされるものですからそこでも判断
に歪みが生じる訳です。
因みに筆者の知る限り「ショタ」年齢の上限下限は
きちんと公認されてはおりません。その上で鑑賞者
個々の裁量により特例が発生したりするのですから
まだ当面定まる事は無いのでしょう。それだけ懐が
広い言葉なのだと解釈する事も出来ますが。

そう言う環境下で創作を始めると暗中模索の状態が
ほぼ途切れる事が無いのですね。創作する側と作品
を観る側の共通認識が事実上存在しないと言う状況
も有り得る訳ですから。その場合分野を示す言葉だ
けが共有されている状態な訳です。
率直に言ってしまえばやおい・ショタ・ボーイズラ
ブの創作物と言うのは創作物の中の「やおい・ショ
タ・ボーイズラブ」と言う括りで認識されているの
では無く、「やおい・ショタ・ボーイズラブ創作物」
と言う独立した括りで認識されがちです。流行語を
借りて表現するなら正にガラパゴス状態と言って良
いでしょう。
その中で進化するという事は、楽そうに見えて実は
大変な事ではないかと思われます。例えば創作者が
進化した心算で作品に対峙しても、観る側がそれを
退化と捉え観る側のルールに従った作品傾向を暗に
明に要求する状況もあり得ます。そしてそう言う状
況が積み重ねられていった結果、ガラパゴスの中に
更に入れ子で独立環境が成立する事も決して無いと
は言えないでしょう。そう言う結果の是非はとりあ
えず措くにしても。

その中でも創り続けて行く原動力と言うのは、実は
物凄く単純なものです。
「好きだから続ける」この一言に尽きます。
但し筆者は少し変えて送りたいと思います。
「創っているものを自分が好きだから続ける」と。
「創っているものに対する賞賛が好きだから続ける」
のではなく。

愚考しますにガラパゴスが袋小路に転じなかったの
は創る人が需要に対して諦めて来なかったからに尽
きるでしょう。
需要に応える事は勿論大事ですが、大きな声ばかり
に従って小さな声・自分の内面の声を拾い上げる事
を棄てて行くと、何時しか自覚せぬままに袋小路に
入り、進化出来なくなるのではないかと。
そう筆者は、自分の経験も踏まえて申し上げます。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて戴き
ます。次号配信まで、御機嫌宜しゅう。

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仇花の記憶~ショタやおい雑話~
第八巻参回 2011.2.10発行

文責:葡萄瓜XQO
posted by 葡萄瓜XQO at 00:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバーより | 更新情報をチェックする
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